35" x 28"
四季を通じて、太陽が沈んだ直後の夕映えには、なにか人の心を揺さぶるものがある。しかし、一番華麗な美しさは、夏の夕焼けであろうか-- 体熱を燃えつくした太陽が、やっと地平線のかなたに沈んでゆく。 あかねいろの西の空には、日にやけただれたビル街のシルエットがくっきりと浮かび、繁りきった夏の森をまえにして、素晴らしいコラージュをつくっている。
しずけさや酷熱の陽おちてポトマックに
「ゆうやけのロスリン」は、夏たけなわなポトマック河畔を思い出しながら画いた。ワシントン近郊をはなれてからもう数年もたっているので、私の記憶は、おとぎ話のように要約されてしまっている。 製作中幾度も眼をとじて、その凝縮された思い出を捉えようと努力した。
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